20061231 | |
宗旦稲荷 |
住所 | 京都市上京区相国寺門前町 | |
祭神 | 宗旦狐 | |
摂社 ・ 末社 |
なし |
由緒 | 江戸時代初頭、相國寺の境内に一匹の白狐が住んでいた。その狐は、しばしば茶人である千宗旦に姿を変え、時には雲水にまじり座禅を組み、また時には寺の和尚と碁を打ち、また近所の茶人の宅へ赴いては、茶を飲み、菓子を食い荒らすことがたびたびあった。ある時、宗旦狐は、相國寺の塔頭の一つ、慈照院の茶室びらきで点前を披露した。宗旦狐の点前は実に見事で、遅れてきた宗旦はその点前に感じ入ったという。慈照院には、伝承の茶室、頤神室が伝えられ、宗旦狐が宗旦に驚き、突き破って逃げた後を修理したので、茶室の窓が普通の茶室より大きくなっている。宗旦狐は、豆腐屋の店先から油揚げを盗み、追いかけられて井戸に落ちて死んだとも、猟師に撃たれて命を落としたとも伝えられている。化けて悪戯をするだけでなく、人々に善を施し、喜ばれていたという宗旦狐の死を悼み、雲水たちは祠をつくり供養し、それが今でも宗旦稲荷として残っている。 |
相国寺鐘楼の脇から宗旦稲荷の参道が伸びる。 | 石造の明神鳥居と、宗旦稲荷の小祠。 | |
茶室の待合のような拝所。 |
勝手にリンク | なし | |
参考文献 | なし |
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