20060917
改定 20090320
諸羽神社
住所 京都市山科区四ノ宮中在寺町
祭神 天児屋根命・天太玉命・八幡宮
伊弉諾命・素盞鳴命・若宮八幡宮
摂社

末社
天満宮・稲荷神社
神徳 不明
由緒  貞観4年の創祀。禁裏御所により社殿が造営され、両羽大明神とし、裏山の名も両羽山と称した。上古に天児屋根命・天太玉命のニ柱が禁裏御料地の山階郷柳山に降臨座されたので楊柳大明神とも称した。『雍州府誌』に諸羽の名は天孫降臨の際に祭神両神が左右補翼の神であったので両羽大明神と称したとある。『山州名跡志』や『京羽二重織留』も同じ説を踏襲する。
 永正年間より中央に八幡宮、左に伊弉諾命、右に素盞鳴命及び若宮八幡宮を配し、以上六柱を合祀して両羽の文字を諸羽と改称した。応仁の兵火で社殿を焼亡、その後再建された社殿も明和年間の大火により焼失した。明和5年、氏子中より募財し、現在の社殿が造営がなされた。山科十八郷の四宮、安朱、竹鼻の産土神として親しまれている。
 境内には、人康親王が琵琶を弾きながら座っていたとされる「琵琶石」がある。仁明天皇の第4皇子であり、若くして失明し出家した。親王は盲人を中心に琵琶や詩歌を教え、琵琶法師の祖神として位置付けられた。
 東海道を山科駅の東方より諸羽神社の鳥居がある。
 境内入口の鳥居。
 水盤舎。
 割拝殿。
 社の建物。
 三間社切妻平入の本殿。
 天満宮と稲荷神社。
 人康親王の琵琶石。
 境内北西一角。下方に琵琶石、右方に磐座。
 神木の切り株。
勝手にリンク 岩石祭祀学提唱地
のりちゃんず
参考文献 京都・山城寺院神社大事典 平凡社 1997
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