20080507 | |
冠者殿社 |
住所 | 京都市下京区貞安前之町 | |
祭神 | 天照大神・素戔嗚尊 | |
摂社 ・ 末社 |
なし | |
神徳 | 商売繁盛・恋愛成就 |
由緒 | 創祀は不明。「官社殿社」と記されることもある。八坂神社の境外摂社。もともとは大政所町にあったが、天正年間に万寿寺富小路の官社殿社町に移され、天正19年、秀吉の命により四条の地に移された。文久3年、社殿を焼失。その後再建され、明治45年、四条通の拡張により現在地に遷座した。 冠者殿社は「誓文払い」の社として有名である。記紀にある天照大神と素盞鳴命の誓約の話から関連付けられたと考えられる。また、源頼朝が義経を暗殺するために遣わした土佐坊昌俊を祀っているからだともされる。土佐坊昌俊は熊野詣を装って上洛するが、義経と弁慶に見破られ、「私は討手ではない。偽りならば誓紙に誓い御罰を」と言い、起請文を七枚書いた。しかし、土佐坊昌俊は夜陰に紛れて堀川邸にいた義経を取り囲んだ。結局義経の奮戦で昌俊は捕らえられ斬首される。その際、「この後、忠義立てのために偽りの誓いをする者の罪を救わん」と願を掛けたという故事にちなみ、「誓いを払う」神とされたとされる。 俗に「誓文払い」とは、商売の約束を破らなければならない時についた嘘を払う事を指す。10月20日に冠者殿社を参拝し、神符や撤饌をいただき、誓文払いをする。関西の商店では、在庫一層の安売りを「誓文払い」と銘打ってバーゲンやセールを行う。 また、花街の遊女たちが恋のためについた嘘を、許す神としても信仰されている。馴染み客に愛の証として偽りで書かされた恋文を清めるためであり、祇園祭の神輿が御旅所に留まる七日七晩に渡って無言で参詣する、「無言詣」が行われる。 |
四条寺町を東へずれたところ、八坂神社の御旅所の隅っこに冠者殿社の祠がある。 | ||
本殿。 |
勝手にリンク | 能楽の淵 林万昌堂 京の住人たより | |
参考文献 | なし |
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