20070630
善妙大明神
住所 京都市右京区梅ケ畑奥殿町
祭神 善妙大明神
摂社

末社
稲穂大明神
神徳 不明
由緒  創祀は不明。「善妙」という名は「義湘大師」とともには高山寺に所蔵されている国宝『華厳宗祖師絵伝』に描かれる。
 善妙は中国の唐の時代に、港町に住んでいた長者の娘であった。新羅から仏教を学ぶために来唐した義湘が、その港町で乞食をしているとき、善妙は義湘に憧れ、恋心を伝えた。しかし、義湘はそれを断り、その淫心を諭した。善妙は恥じ入り、道心を起こす。やがて、義湘帰国の時、善妙は義湘のために用意した仏具を海に投げ入れ、自分の入水した。善妙の想う心は昇華し、その身を龍と変えて義湘の航海を守ることになる。
 『華厳宗祖師絵伝』は高山寺中興の祖と言われる明恵上人が発案し、制作されたもの。承久の乱で未亡人になった武家の妻を栂尾にかくまい、彼女たちに善妙の物語を説いて、救済を願ったとされる。また彼女たちのために、蓮華谷に善妙寺という尼寺を建てた。蓮華谷は善妙大明神から谷を挟んで東北にあたり、寺と大明神との関係性がうかがわれる。
 福王子から高尾へ抜ける街道に面して、善妙大明神への坂道が続く。
 本殿には覆屋。となりに稲穂大明神。
 善妙大明神。
 稲穂大明神。
勝手にリンク 京都国立博物館
一炊舎
参考文献 なし
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