20060923
改定 20081102
倉掛神社
住所 京都市南区久世東土川町
祭神 倉掛神
摂社

末社
稲荷社・愛宕社・ちりんさん・祭神不明の末社が2柱
神徳 不明
由緒  創祀・由緒等は不明。米倉を建て倉掛神をまつり、近世以来東土川村の鎮守の社として親しまれてきた。本殿は一間社春日造、こけら葺で現在は覆屋の中に南面して建つ。建築年代は棟札から寛文6年3月の造営になる。京都市内の春日造本殿が概して装飾が少ないのに対し、この本殿は装飾が豊かであり、細部の意匠もその時代の特色をよくあらわしている。保存状態も良好で、建築年代の分かる春日造本殿として質が高く京都市指定有形文化財に指定された。
 本殿をはじめ拝殿、末社、小祠等が建ち、それらのまわりには樹木が生い茂って鎮守の森としての景観を良くとどめている。古くから「暗がりの宮はん」として地元に広く知られていた。戦時中に開墾されるまで神社の森と広大な竹やぶがあり、涌水の小さな池が点在し、その中を細道が東西に通じていた。昼でも暗い場所で、夕方にはいつも人通りが絶えたと言われている。狐か狸にだまされ、「夜明けまでこの森の中をさまよっていた」「風呂と間違えて池に朝までつかっていた」など、多くの話が語り継がれている。境内は本殿の指定と同時に文化財環境保全地区に指定された。
 倉掛神社境内。
 国道171号の喧騒を一歩入ったところにある静かな森の社。
 東は久我橋に繋がり、西岡の重要な中継地として賑わったと思われる。
 入母屋平入の通り拝殿。
 妙に縦長に見える本殿の覆屋。中に春日造の本殿がある。
 向拝の屋根に逆立ちしている狛犬(獅子)が乗せられており、全国的に珍しいもの。
 境内奥の稲荷社。
 拝殿横の築山の上に築かれた愛宕社。
 ちりんさん。
 境内南側の祭神不明の末社。
 本殿横の末社。こぢんまりとして可愛い。
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ぶらっとみてあるき
参考文献 なし
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